ディセンディングトライアングル / Descending Triangle

ディセンディングトライアングルは略してディセトラとも呼ばれます。
急落後、安値を水平的にサポートで支えつけられるも、下降ラインで戻り売りを作り、高値を切り上げ、何回も何回もブレイクアウト(下抜け)を目指す、直角三角形に近い超弱気で、下降エリオット波動の調整2波などの強い下降波の調整に使われやすいチャートパターンです。
急落→ディセンディングトライアングル→急落→ディセンディングトライアングル→急落
というようなパターンが見込めます。
急落には、弱いマイナスファンダが発表された場合は別として、ある程度ロングポジションのロスカットを燃料にして下降します。
そのロングポジションを溜めるレンジ相場となります。
強力なサポートによる支えと強力なレジスタンスの抑えつけで、徐々に動くボラティリティ(動く値幅)が低下し、レジスタンスとサポートが結ばれる付近でブレイクアウトします。
サポートラインは、ロングポジションの背中になりえますので、逆にサポートラインをブレイクすると、急激にストップロスカットが入り、強気の売りにさらにロングの損切イコール成行売りを巻き込んで暴落します。
レンジ相場は時間が長ければ長いほどパワーを溜めこみ、ブレイクした場合の衝撃は強く、強力なサポートがある場合は何日も何か月もレンジ相場として必要不可欠となります。
下降トレンド中は、とてもよく見る形です。
短期足では上昇トレンドでも、長期足ではディセンディングトライアングル形成中なんてことは、頻繁にありますので下降トレンドラインと支えている水平線を見つけることができれば、ある程度自信を持ってポジションが持てるチャートパターンとなります。

  • ①急角度の下降波が強いサポートによって止められます。買い支えと利確買いの影響でリバウンドが発生します。
  • ②一般的に下降波の半値程戻され、戻り売りのポイントとなります。
  • ③一回の戻り売りでは最初のサポートを突破しようと試みますが、①のサポートポイントが意識され、再度調整波が入ります。この時点ではダブルボトムになっており、ここからの上昇波が②のポイントを上回った場合、ディセンディングトライアングルは否定され、ダブルボトムが成立してしまうため、上昇トレンドに入ります。
  • ④前回高値の②より安値のポイントで反発し2回目の戻り売りポイントとなります、②と④を結ぶとレジスタンスラインが意識されるようになります。
  • ⑤再度、①と③を結んだ水平的なサポートラインをブレイクすることを目指し下降していき、このままブレイクして強い下降波が発生するか、もう一度二度戻り売りのポイントを作りに行くかはわかりませんが、サポートによって止められた場合、再度②と④を結んだレジスタンスラインまで調整波が入ります。このレジスタンスラインを突破した場合、ディセンディングトライアングルは否定され、トリプルボトムが成立してしまうため、上昇トレンドに入ります。
  • ⑥3回目の戻り売りのポイントとして、②と④で結んだレジスタンスラインで反発した場合ディセンディングトライアングルの可能性が一段と上がります。
  • ⑦今までサポートで支えてきたラインをブレイクするとディセンディングトライアングルの成立です。もし、ブレイクできなくても②④⑥を結んだレジスタンスラインで反発すればディセンディングトライアングルは否定されません。
  • ⑧ディセンディングトライアングルのブレイクは、逆張りの買いがロスカットするポイントでもあるため、相当強い下降波となります。一度様子見の為の売り利確が入りリターンムーブが入る場合もあります。
  • ⑨リターンムーブを起こしたしてきた場合、今までサポートだったネックラインがレジスタンスラインに転換されると同時に②④⑥のレジスタンスラインも切り下げて来ているため、そう簡単に逆ブレイクすることが難しく、そのラインで反発し下降傾向が見込めます。