三尊(さんぞん) / Head and Shoulders
三尊(Head and Shoulders)は上昇トレンドの終わりに現れ反転することを示す指標となりやすいチャートパターンです。
下降トレンド中の安値圏での三尊の形は成立する可能性が低く、原則、三尊とは言いません。
1番天井~3番天井まで、3点の天井を作る点は、3点すべてがサポートラインで結べるトリプルトップに似ていますが、三尊は2番天井が一番高値をつける点が特徴です。
上昇トレンドの高値を作る際によく見られる形となり、ネックラインが右肩下がりであれば成立が高くなり、下降波も強くなります。
- ①上昇トレンドが将来ネックラインとされるポイントを通過します。
- ②一度利確などでリターンムーブが発生します。
- ③リターンムーブの利確と押し目買いのポイントで再度、高値を探しに行く動きになります。
- ④前回高値の②より上昇し、天井付近では大きいフタと強い利確でリバウンドが発生し下落を開始します。この④のポイントを三尊天井と呼びます。
- ⑤前回、押し目買いのポイント③まで下落すると、また押し目となり、強いサポートが発生し、下落が止まりだすと、売りの利確と押し目買いの影響で、再度上昇波が生まれます。この際、③と⑤のポイントをラインで結ぶとネックラインが現れ、このネックラインが右肩下がりだと三尊の成立の可能性が高まります。今現在は、このラインがサポートとなっているため、下抜けすることが厳しくなります。
- ⑥天井の④よりも買いが続かず、②のポイント前後の価格で買いの加熱が収まりだすと、多くの買いのポジションが撤退し始め利確し、④からの下降トレンドに転換したと考えると戻り売りポイントにもなり、さらに三尊を狙った売り手が多く入ってきます。その際、②のポイントより低い位置にあると、三尊の成立の可能性が高まります。また、④と⑥のポイントでラインを結ぶとレジスタンスラインも出来上がります。
- ⑦今までサポートしてきたラインを下抜けすると三尊の成立です。もし、下抜けできなくても⑥で引いたレジスタンスラインで反発すればディセンディングトライアングルも見えてきます。
- ⑧そのままトレンド転換し、一気に下降軌道に乗ることもありますが、一度様子見の為の売り利確が入りリターンムーブが入る場合もあります。
- ⑨リターンムーブを起こしたしてきた場合、ネックラインがレジスタンスラインに転換されるため、再度そのラインで反発し下落傾向が見込めます。